こらしめ屋
「……えっ?」
な…に、言ってんの?
わけ…わかんない。
お前ってあたし?
私達って両親?
あたしは両親の子じゃないってこと?
やばい…
頭が混乱する。
あまりに衝撃的な展開についていけず、ポカンとしていると、父親が……
いや綾瀬聡が怒り気味に言った。
「一度で理解しろ。お前と私達は、家族ではなくなったということだ。もはや何の繋がりもない。」
そんなこと突然言われて、瞬時に理解しろって方がムリだ。
「な…んで?ど、どういう…?」
怒りと悲しみとショックで、体中がワナワナと震える。
そんなあたしを横目に、綾瀬聡は冷たく言い放つ。
「悪いが私も忙しいんでね。詳細は妻から聞いてくれ。」
スタスタと歩いて行った奴は、扉を力任せに開け、大きな音を立てて去って行った。
居間にはあたしと四季、それから母親……
じゃなくて、綾瀬文子の三人だけになった。
気まずい…