こらしめ屋
「嬉しかったんだ。真っ暗な孤独の闇に、光が差し込んだみたいに…」
四季の気持ち…よくわかる。
両親に捨てられて真っ暗闇のどん底に…
だけど、海や和樹に出会って、あたしは今、明るい道を歩いている。
「血の繋がりはなくても、姉弟の繋がりはある。一人じゃないっていう証拠になった。このやるせない気持ちも、わかってくれるんじゃないかって思ったんだ。」
四季の気持ちが痛いほど伝わってきて、あたしは胸が苦しくなった。
「守りたかったんだ。その絆も、春花も…全部。なのに……ごめん。」
四季は、抱き着いたままの格好で、あたしの肩に頭を埋めた。
四季の頭は、少しだけ震えていた。
あたしは、四季の頭をポンポンと撫でるように軽く叩いた。
そして、
「なんで謝るの?今更じゃない?」
と言った。
「……?」
四季は、不思議そうに顔を上げる。