こらしめ屋


「なっ…な、な何すんの!?」


「何って…キス?」


「き、ききき…っ!?」


「ご期待に沿えてやったんだぜぇ?」



ったく、突然黙ったから心配したのに…

恩をあだで返すとは…



「なんでいきなりそんなことしたの?」


「おめぇが四季に抱き着かれたっつうから。」


「は?なんで?あれは弟として大切って言われて…、それだけだよ?ってか、なんで四季が出てくるの?」


「春花が…好きだからだっつうの!」


「へ?ありえないし!」


「春花が鈍すぎんだよ。」



鈍い?

そういえば、海にもそんなこと言われたような?


えっ?

じゃあ、夏柑ってあたしのこと好きなの?

いやいや、ありえないって。


っていうか、あたしは夏柑のこと好きなんだろうか?

嫌いじゃないけど…


嫌いなのは、両親だけだ。

両親といえば、夏柑にはまだちゃんと綾瀬家でのこと報告してないや。


いや、違う違う。

夏柑は今あたしを好きなんて言ってて、あたしは綾瀬家がこらしめプランで。

夏柑を綾瀬家に報告?


って、あれ?


話がズレてる!

そして、なんか色々と混じってしまっている…



あー!

もう、わけわかんなくなってきた!



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