こらしめ屋
ちなみに、本日のメンバーはあたしと夏柑と、おまけの和樹。
ちなみに、海と渉はお留守番。
和樹もそうさせるつもりだったんだけど、
「俺も行く!ぜってぇ行く!」
と言い張り、仕方なく連れて来たのだ。
そんな和樹は、人間関係センサーに何か反応があったのか、夏柑をガン見してる。
夏柑は軽く流してる感じ。
「和樹!何やってんの?行くよ。」
そして、緊張を解こうと一度深呼吸をしてから、少し震える指でインターフォンを鳴らした。
すると、すぐに使用人が対応する。
「はい。どちら様でしょうか?」
これへの対応は、あたしじゃなくて夏柑がする。
「こんにちは。私、探偵事務所をやっております、佐伯 夏柑と申します。こちらの旦那様と奥様のことで確認したいことがあり、お伺いに参りました。少々困った事実が浮き上がりまして…」
「「……!?」」
夏柑がきちんとした日本語を喋っている!!
それに、いつものあのけだるそうな声はどこいった!?
和樹とあたしは、その様子をポカンと見ていた。