こらしめ屋


あたしは頭を必死で落ち着かせ、



「と、とりあえず場所かえよう?詳しい話は事務所で聞くから。」



と言った。

木本くんは、



「分かった。」



とだけ言い、うなずいた。


するとそこに、話を聞いてしまった海と和樹が、しゃべりかけてきた。

木本くんの声、結構大きかったからなぁ…



「おもしろそうな話してるじゃねーか。俺にも聞かせろよ!」


「私も聞きたいなぁ♪一緒に行ってもい?」



さすがに断れなかった。

だって木本くんがよくて、親友はダメなんて言えるわけない。

和樹はともかく、海との友情にヒビを入れたくない。



「ついて来て。」



あたしは3人にそう言って、教室を出た。



< 27 / 290 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop