こらしめ屋
「確かにそう考えたよ。でも、できなかった…」
「どうして?」
「だって、あたしはここにいたいから。みんなが集まるこの場所に…ね?こらしめ屋を経営するっていうのは二の次。みんなで集まれる理由だよ。あたしはもっと仲間といたいし、誰かを救いたい。だから、こらしめ屋は続けるって決めたんだ!」
あたしはそこで一呼吸おくと、ニヤリと笑ってこう言った。
「みんな、これからもついて来てくれる?」
「もっちろんだよ♪」
「ついてくぜ!」
「お供します!」
「アハハ♪ありがとね。これからもよろしく!」
《プルル~♪》
その時、突然事務所の電話が鳴った。
「はい。こちら、こらしめ屋。」
あたしがすかさず答えると、グッドタイミングな知らせ。
ガチャンと受話器をおいて、みんなに向き直る。
「みんな!仕事だよ!」