こらしめ屋


ちょっと待った!

もうこれ以上、混乱させないでほしい。



「『えっ!?』ってなんだよ!木本はよくて俺らはダメなのかよ!?」


「そ、そんなんじゃ…。」


「じゃあ決定!私達も今日からこらしめ屋の一員だね♪」




何がどうなれば、こうなるんだろう。

ありえない展開に、あたしは目を白黒させることしかできない。


でも、木本くんを許してしまったんだから仕方ない。

つい、パソコンに目がくらんでしまった…



「しょうがないなぁ…。木本くんにも言ったけど、勉強との両立はきちんとしてよね?」


「わかってるっつの!」


「はーい♪まかせて!」


「それと!言っとくけど、お給料なんて出せないからね!!?」


「ケチなやつ!」


「いいよ♪実は一緒にこらしめ屋、やってみたかったんだ?」



本当に海はメッチャいい子ちゃん。


和樹とは大違いだ。

この、口悪俺様男め。



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