こらしめ屋
探偵さん
次の日、学校へ行くとすぐに、海が話しかけてきた。
「春花、おはよー♪ねぇねぇ!昨日、どうだった?」
「おはよ。結果は…」
「結果は?」
「…実行することにしたよ!」
「わーい♪やったぁ♪」
メッチャ嬉しそうな海。
それだけに、続きを言うのが嫌になる。
「でもね、今回は手伝ってもらう事ないかも。」
「えっ?どうして?」
「実は…、依頼がさ、メッチャ簡単すぎて。」
「そんなに簡単なの?」
残念そうな海。
「うん!あたし一人でも今日中に終わるかも!」
「なんだぁー。そっか。」
「ごめんね?また依頼がきたら言うからさ?」
「うん♪次こそ期待してるよ~?」
「はいは~い!あっ!和樹と渉にも伝えといて?」
「了解で~す♪…?自分で伝えないの?」
「あぁ~。なんか、がっかりしてるの見たくないってゆうか…。」
あたしは言葉を濁した。
「なる程ね?じゃあ私、伝えとくよ。」
「うん。ありがと。」
素直な海は、あたしの言葉を信じて疑わない。
それが時々つらくなる…
罪悪感っていうのかな?
胸がムカムカするんだ…。