こらしめ屋
この事は、あたしの両親とマスター以外、本当に誰も知らないはず。
なのに…
なのに、なんで杉崎が知ってるんだろう?
あたしは、何食わぬ顔で授業を受けている杉崎を見た。
すると、目線に気付いたのか、こちらを向き、ニヤリと笑った。
ムカつく奴!
あたしは、杉崎をひと睨みして、机の上に広げてあるノートに目線を移動させた。
これからどうしよう…
とりあえず、杉崎がこの事をみんなにバラさないか、見張ろう!
でも、こらしめ屋の方も、多分これからすっごく忙しくなる。
マスターに相談しようかな…
あたしの事情を知っている唯一の人物だし。