こらしめ屋


「別に、理由なんてないよ。」



本気でなんなの?

杉崎の考えが、全くよめない。



「ねぇ…。あたしがいるから、粟山中に転校して来たわけ?」


「そうだよ。まさか、同じクラスで、しかも隣の席になれるとは思ってもみなかったけどね。」



なんで、わざわざあたしのことを調べて、転校までして…


ストーカーか?

いやいや…

ありえないって。


あたしに、そんな価値ない。

誰かに求められる程の価値なんて、ない。

だって…




そこまで考えて、やめた。

今は悩んでる場合じゃない。


話が脱線してしまったけど、あたしが綾瀬財閥の会長の娘だってことをバラさないように、杉崎を口止めしないと!



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