こらしめ屋
「まじ?どうしよ…」
「どうにかなるよ♪……たぶん。」
「たぶん!?」
「うそうそ!大丈夫だよ。あたし、今日1日、春花と一緒にいるから♪」
「海~、あんた良い子だ~。ありがとーう。」
「どう致しまして♪あっ、授業 始まるよ。」
「はいはーい♪」
あたしは海に言われて、おとなしく自分の席へと戻った。
チャイムが鳴ると、先生が教室に入ってきて、いつものように授業を始める。
あたしも、いつものように必死にノートをとっていると、机の上に小さな紙がポンと置かれた。
「……?なに?」
こそっと、前に座っている女の子に聞くと、
「なんか春花に回してって言われたの。」
と、返事をした。
なんだろう?
手紙?
紙を広げて読んでみると、女の子らしい字で短い文章が書かれていた。
【昼休みに北校舎の屋上に続く階段に1人で来て。】