ピュアラブ!
「……え、誰……」
夕日に照らされるその人はやけに綺麗で、ちょっとだけ見とれてしまった。
栗色のサラサラの髪、透き通る様な澄んだ瞳。
まあ、いわゆるイケメン。
恭ちゃん程では全然無いんだけどね。
そのイケメンがスタスタと歩き、私の隣で立ち止まる。
…え、何なのこの人?
そして窓から恭ちゃんを見下ろし、そして何かを悟った様な笑みで私を見て一言。
「ああ、あんたが依存姫か」
…………え?
「あんた結構噂になってるぜ?幼馴染みのイケメンにくっつくチビ姫って」
「……な、な…」
「…ふーん。でも姫ってガラじゃないよな。ただのチビじゃんか」
ん、な……
何コイツ――――!?