ピュアラブ!
「…ん? …あれあれ?お二人さーん」
雪村の声が耳に入り、現実に引き戻される。
……今度は何だよ、うざいなー。
睨み付けながら次の言葉を待っていると
「それってカップル限定のドリンクだよね?付き合ってるの?」
───ハッ…!
そ、そうだった…!!
テーブルの上にはあのラブラブドリンクならぬ苺サイダーがあるんだった……
こいつに見られるとか!
あーーー最悪!!
「まー…生憎霧崎はチビに無理矢理付き合わされてるってとこでしょ?大変だね、保護者はさ」
…う、バレてる。
しかも………保護者って……
「てゆーかあ、霧崎クン?ちょぉぉぉイケメンじゃあぁん」
「おい遥ーオレは?」
「やだぁー、ゆっきーもイケメンだけどぉー迷っちゃうなぁー」
「迷うなよバカ」
「いたぁい!キャハハハ」
イライライライラ。
何なのこいつらは。
イチャイチャなら他でやってくれ。
それと、恭ちゃんがかっこいいのは今に始まったことじゃありませんからー!
それぐらいで嫉妬とか、しませんからー!
「チビ姫」
「…え?なに恭ちゃん」
「眉間にシワ寄ってる」
「えっ」
………もろ、顔に出てました。