ピュアラブ!
「………。」
「……チビ姫」
黙り込む私に、恭ちゃんがゆっくり口を開く。
「なあに、恭ちゃん」
笑ってみるけど…
なんか、うまく笑えないなぁ…
そんな私を見透かすように見つめて、なんとラブラブドリンクを一人で飲み始める恭ちゃん。
呆気に取られる私を余所にジュースを飲み干し立ち上がる。
「行くぞ」
「え…、どこに?」
「どっか」
言いながら私の手を引く。
あれ…
なんか、不機嫌…?
そりゃ、そうか。
私のせいで雪村にあんなに茶化されて……
嫌にならないわけないもんね…
雪村の言う通り、私は恭ちゃんに依存しすぎなのかも。
……少し、離れなきゃ、かな……
そう考えるとすごく胸が苦しくなってきて…
「…ごめんね 恭ちゃん」
消え入りそうな声で呟いた。
偶然かもしれないけど、私の手を握る恭ちゃんの手に少し力が籠った。