ピュアラブ!
「…さっきさ、雪村に"チビの子守りは大変だね"って言われたじゃん?」
「うん」
「それで…、恭ちゃんさ……」
「うん」
ゆっくりと言葉を繋ぐ私を、真剣な瞳で覗き込んでる。
「えっと……"慣れてるし"…って、言ったじゃん…?」
「…ああ、うん」
少し間を空け、思い出したように声を出す恭ちゃん。
「…それでね。恭ちゃん、ほんとは私のこと…めんどくさいんじゃないのかな、って……」
プツリプツリと切りながら言い終えると、静寂が訪れる。
あぁ……
こんなこと言うからめんどくさいんだよね…
わかってる。わかってるけどさ。
考えずにはいられないんだよ。
恭ちゃんが私のこと、どう思ってるかとか。
ただの幼馴染みってことは重々承知してるけど、それ以上になれないなら以下にもなりたくない。
嫌われたくない。
女として見てもらえないなら…
せめて、幼馴染みとして、友達として好きでいてほしい。
恭ちゃんのことが好きだからこそ不安になるんだ。
あぁなんて面倒なんだ。
恋する乙女ってやつはさ…