ピュアラブ!
「おいチビ姫」
「んー?何?恭ちゃん」
「日に日にお前のクラス、ヒートアップしてねーか?」
「あー、そうかもねぇ」
「……そうかもねぇって…。お前はいいの?あれで」
「ムカつくけど、恭ちゃんと一緒にいられるなら全然いい!」
にへら〜と締まりの無い笑顔を振り撒く私に、
「ハァ…」
とため息ひとつと1デコピン。
「いたッ」
「答えになってない。お前そんなんじゃ一生彼氏できねーぞ?」
「私は恭ちゃんさえいてくれたらそれでいいんだもーん」
私の言葉に呆れたような困ったような表情を浮かべ、私を見下ろす恭ちゃん。
「…恭ちゃんはいやなの?」
「オレは気にしねーけどさ。お前が嫌なら姫って呼ぶのやめ」
「嫌なわけ無いッ!」
「おわっ」
私が腕に飛び付いたせいでよろめく恭ちゃん。
「えっへへー、だいすきー」
「……ったく……」
フッと笑い、私の頭を軽くポンポン。
「…彼氏出来なくてもオレは責任とんねーからな」
…それって……
ずっとお側にいてもいいってことでしょうか!!?
「もちろん!」
大好きな恭ちゃんと一緒にいられる。
それだけで私は、幸せ過ぎる程幸せなんだ。