君の近くで…
アパートに帰ってベッドに倒れ込んだ


鳴りやまない着信音

この着うたは…優希くん


わざわざ着うたを変えていることにさえ腹が立った


軽快に流れるラブソングが私を嘲笑うかのようで

通話終了ボタンを押して
着信とメール受信を拒否設定した


静かになる携帯電話を放り投げて


私は枕に顔を埋めて涙を圧し殺した


泣くのが悔しかった

傷ついてる自分が嫌だった
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