君の近くで…
車に乗って発進させようとした時

優希くんは助手席にいきなり乗り込んできた


「な…に?」


優希くんの行動に私は驚き過ぎて動けなかった


優希くんは真剣な顔で
まっすぐな瞳で
私にいった


「なにを勘違いしているのか、知らないけど、俺は南さんをそんな風に思ったことない。」



信じられない…

そんな私に優希くんは話続ける


「初めてあった時、俺は嫌なことが続いて…もう、どうしようもなく弱ってた。
そんな中、南さんが俺に言ってくれたんだ…“大丈夫ですか?”って。

嬉しかった。他の奴等が素通りするなか、南さんだけが俺に声をかけてくれて…それからも、遊んでくれて…俺マジで嬉しかった。」

うっすら優希くんの頬が赤くなる


本当に?
本当にそんな風に思っててくれたの?


「俺は3つも年下だし、物足りないって思われてるかもしれない。
遊ばれてるんじゃないか…って不安になった。
他に男が居て、俺は暇潰しなのかって悩んだ。」


優希くんも
私と同じ気持ちだったの?
「遊ばれてても、この時間が続くならそれでも良いって思ってた。


だけど…」


そっと優希くんの手が私の手に重なる


「南さんが俺から離れていくのは嫌だ。
誰の所にも行かないでよ…
行かせたくないっ!」



その瞬間
優希くんの胸に引き寄せられた


彼肩に私の顎がのる
シトラスの香りに包まれながら、耳元に吐息がかかった…


「好きだ。」


胸の中
頭の中
私の全てに響き渡った
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