君の近くで…
「…大丈夫ですか?」


別に具合が悪そうに見えた訳じゃないけど


それ以外に声のかけ方が浮かばなかったの


しゃがんで男の子の目線に合わせる


驚いた表情の男の子

それを見たとき、急に自分の行動が恥ずかしくなって

「…っすみませんっ!」


急いで車に戻ろうとしたとき…



「大丈夫…じゃ…ないです。」


男の子が私を見上げて
ぎこちなく答えてくれた


これが
私たちの出会いだったの
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