「ねぇ米山くん、どうしてそんなに不細工なの?」
腹から上を思う存分味わった後、
「ハイジは何て?」
俺は右手を臍へ、そして更に下へ下へと、蜜が溢れる秘境めがけて滑らせる。
「『ハイジ』って何?」
杏奈はクツクツ笑いながら、くすぐったそうに身体を捩る。
逃げるような素振りを見せつつ無抵抗なところが、可愛過ぎてヤバい。
「ハイジもクララに同意だと」
杏奈の秘部の受け入れ状況を確認し、その結果を耳元で告げてやれば、肩をすぼめてはにかんだような笑みを浮かべた。
結局――
セックスだけして、杏奈は帰って行った。
彼女の心の中には、サンタクロースは居るけど、聖(セント)バレンタインは居ないらしい。
まぁいいけどね。
チョコより何億倍も美味いもん食わして貰った訳だし。