「ねぇ米山くん、どうしてそんなに不細工なの?」
半身を起こし覗き込むようにして杏奈の寝顔を見下ろした。


やばっ。可愛い。

鎮まれ、クララ。



プルンと熟した唇の微かな隙間から、すうと流れ出る吐息も艶めかしい。


それに誘われるままに、俺の口でそっと塞いだ。



段々と、勝手に気持ちが盛り上がって来て。

執拗なぐらい貪り続けていたら、ようやく杏奈の意識は半覚醒。


一方通行なキスが、そうでなくなったことに調子づいた俺は、欲望の塊を杏奈の口の中へ割り入れた。



思う存分かき混ぜて、杏奈の舌を絡めとって、そしたら気持ちよくなって来て……。

キスだけで昇天しそうになる。あぶねっ。



杏奈の恍惚とした表情が、俺を一層貪欲にさせる。



欲望と愛情が混ざり合って化学変化を起こし、今にも爆発しそうなぐらい身体が熱い。



これはもう朝から一発ヤっとくか、そう思った時……。


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