「ねぇ米山くん、どうしてそんなに不細工なの?」
宇留野さんに替わってもらった席は、30~40歳ぐらいのやや年齢層高めのスタッフが集結していた。気さくな人ばっかりだし、ノリも良くて楽しいんだけど、皆大人だからか、若い子たちみたいに変にはしゃぎ過ぎちゃうなんてこともなく、とても居心地が良かった。
宇留野さんに感謝だ。
そうして無事歓迎会は終わり、二次会組と帰宅組に別れた。私はもちろん帰宅組。
宇留野さんのお陰で、最後の最後で気持ち良く酔えたし、今日こそは浩平と愛し合いたい。最近忙しいのか、浩平は何だか酷く疲れているみたいで、ここのとこずっとご無沙汰だったし。
「ただいまぁ」
行きの陰鬱な気分とは打って変わって、上機嫌で我が家のドアを開けたんだけど――
――返事がない。
入ってすぐのダイニング。テーブルの上には完食済みのコンビニ弁当が蓋の開いた状態で放置されていた。
隣接しているリビングに視線をやれば、テレビ画面が煌々としている。ボリュームが小さくて気付かなかった。そして、こちらに頭を向けてソファーに寝そべっている浩平。何だ、起きてるじゃん、と思って歩み寄れば、熟睡中だった。
だらしないなぁ……。無意識に小さな溜息が漏れた。
「ただいま」
声を掛けてみるも、浩平の規則正しい寝息が静まりかえった部屋に微かに響くのみ。
その傍らに膝を落として、浩平の身体を揺すってみる。
「浩平、起きて。寝るならベッドで……って、お風呂は?」
浩平はどう見ても私服だ。明日も仕事だって言ってたし、このまま朝までなんてちょっとマズイでしょ。
宇留野さんに感謝だ。
そうして無事歓迎会は終わり、二次会組と帰宅組に別れた。私はもちろん帰宅組。
宇留野さんのお陰で、最後の最後で気持ち良く酔えたし、今日こそは浩平と愛し合いたい。最近忙しいのか、浩平は何だか酷く疲れているみたいで、ここのとこずっとご無沙汰だったし。
「ただいまぁ」
行きの陰鬱な気分とは打って変わって、上機嫌で我が家のドアを開けたんだけど――
――返事がない。
入ってすぐのダイニング。テーブルの上には完食済みのコンビニ弁当が蓋の開いた状態で放置されていた。
隣接しているリビングに視線をやれば、テレビ画面が煌々としている。ボリュームが小さくて気付かなかった。そして、こちらに頭を向けてソファーに寝そべっている浩平。何だ、起きてるじゃん、と思って歩み寄れば、熟睡中だった。
だらしないなぁ……。無意識に小さな溜息が漏れた。
「ただいま」
声を掛けてみるも、浩平の規則正しい寝息が静まりかえった部屋に微かに響くのみ。
その傍らに膝を落として、浩平の身体を揺すってみる。
「浩平、起きて。寝るならベッドで……って、お風呂は?」
浩平はどう見ても私服だ。明日も仕事だって言ってたし、このまま朝までなんてちょっとマズイでしょ。