「ねぇ米山くん、どうしてそんなに不細工なの?」
けれど米山は、私のそんな態度にも表情一つ変えず、じぃっと見詰めて来る。
ん?
ほんの少し首を傾げて、私もまじまじと米山を見詰め返した。
「お前、國枝と別れたのか?」
「はぁ? 何、米山まで」
さっきの東郷くんとの会話を聞いていたのか。一体、どこから……?
それより何より、私になんか全然興味ないくせに、と思う。
「別れたのか?」
米山はどうしてだか酷く深刻な面持ちで、同じ問いを口にしながら後ろ手にリネン庫のスライドドアを閉めた。
「あんたに関係ないでしょ、そんなの」
「ああそうか、やるだけやって、飽きたから捨てたか?」
「あの、米山さん? どうして女の私がそんな風に言われるのか……。全くもってわからないんですが」
「じゃあ何なんだよ」
米山は苛立ったように少しだけ声を荒げた。
ん?
ほんの少し首を傾げて、私もまじまじと米山を見詰め返した。
「お前、國枝と別れたのか?」
「はぁ? 何、米山まで」
さっきの東郷くんとの会話を聞いていたのか。一体、どこから……?
それより何より、私になんか全然興味ないくせに、と思う。
「別れたのか?」
米山はどうしてだか酷く深刻な面持ちで、同じ問いを口にしながら後ろ手にリネン庫のスライドドアを閉めた。
「あんたに関係ないでしょ、そんなの」
「ああそうか、やるだけやって、飽きたから捨てたか?」
「あの、米山さん? どうして女の私がそんな風に言われるのか……。全くもってわからないんですが」
「じゃあ何なんだよ」
米山は苛立ったように少しだけ声を荒げた。