殺めたいほど愛してる。
「俺だって最初から、先生だけのものだよ」


「嘘つき」


「嘘じゃないって」


「だって、ほかの子と遊んでたじゃない」



彼の腕の中から見上げて、わざと睨みつけてやった。



「それは……」

彼はばつが悪そうにに苦笑する。



「一人の女しか知らずに一生終えるなんて、そんなの俺、可哀想過ぎるだろ?」


「意味わかんない」


むくっと膨れて文句を言った。


もうどっちが年上だかわからなくなった。

もしかしたら、そんなのどうでも良くなったのかも知れない。




「先生――



結婚しよう」








いつから彼は、

大人になってくれたんだろう。





Fin.


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