【完・短編】届かないラブレター。
で、給食中の話題は何故かいつも私と仁の冷やかしで。
目の前の優里以外は私と仁はどっちもお互いを好きじゃないって思ってこその冗談だったよね……多分。
瑠璃夏と海美は楽しそうだった。
私は仁、怒ってないかな?って考えでいつもヒヤヒヤしながら仁を見てたんだ。
でも、そんな私の想いを知らずに仁はその冗談にいつも乗っかってたよね。
そのせいで私は
『食べさせてやろうか?』
とか笑顔で言われたり
『マイガール♪』
とか意味不明なこと言われたり
『付き合っちゃいますか?』
とか冗談で告られたり。
ドキドキしながらも、どこか切なかったの知らないでしょ?
本気で好きだったら冗談でこんなこと言えないよね。
って勝手に傷付いてたの知らないでしょ?