CASTE♡LOVE-カースト・ラブ-

☆第1章☆

「おはよー！地味子！」

「地味子ちゃん、おっはー」

私の名前は地味子ちゃん。
じゃなくて、宮部零子。

クラスの皆から言われている通り、私のあだなは「地味子」。

皆がそういうのはあたりまえだ。

だって、髪型は三つ編みのメガネで、3年になった今でも1年の子以上にスカートは短くしている。
それに、休み時間は友達なんていないからいつも読書だし。地味子と言われても悔しくないし、変わろうともしない。

そして、私が通う明東高等学校では、「スクールカースト」をつけるのが恒例となっている。

なんでも可愛かったり、綺麗だったり、カッコよかったり、ノリが良かったりすれば1軍。
だんだん力がなくなるにつれて2軍、3軍と下がっていくのだ。
別にそんなものには興味もなかった。
スクールカースト？馬鹿らしい。