夏のお供の複雑な事情


この話を聞いて、二台は震え上がりました。


特に、首を押さえつけられるくだりなど、恐怖のあまり羽根が外れそうなほどガタガタいいました。


そんな二台を見て、中古さんは静かに言いました。


「お前たちが夢を語っていたが、私にも夢がある。

この夏は売れ残ってここで静かに過ごし、シーズンが終わったら処分されることだ。

私は、もう疲れた……」

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