あの日の残像を。
第1話
あの夏、君達と出逢えた。
私達はそれを運命と呼ぶ。
大人になっても君達との思い出は忘れない。
絶対、絶対――――――…。
「お母さん!散歩行ってくるねっ」
そう言い残し、私。
春日(haruhi)は勢い良く玄関から飛び出した。
夜の散歩は大好き。
昼間とは違って雑音がないし、
それに虫の鳴き声が綺麗に聞こえるから。
「夏の散歩は気持ちいいや」
んーっと背伸びをし、サンダルの歩く音を道に響かせる。
馴染みのコースを歩いているとき。
ふと青色の猫が通った。
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