あの日の残像を。



「猫ちゃーん...?何処ぉ...??」
あの草むらは全く知らない所に繋がっていて。



猫を見失った私は迷ってしまった。
ポタポタっとアスファルトが濡れる。



雨?いや、涙かこれは。
自分が完全に迷ったことに改めて気付く。


ううっ、お母さん...っ。
そう心で叫んだとき。

ポンっと言う弾ける音が近くでした。



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