16の月-過去に戻れたら‥【完結】

オバサンの後ろ姿を見送りつつ、
高宮さんの顔を見つめる。


「‥何しにきたんですか?」
高宮さんの問いかけには答えず




「行こう」と言って、
腕じゃなく、手のひらを掴んだ。



高宮さんは、俺を睨みつけたまま俺の後ろを着いて来る。





しばらく、港の方へと歩く。


「飯食った?」
と尋ねる。



高宮さんからは返事はなかった。



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