16の月-過去に戻れたら‥【完結】





「……。」





俺は呆然となる…





【もう。やめろよ。学校を。】

【もう。やめろよ。学校を。】

【もう。やめろよ。学校を。】

【もう。やめろよ。学校を。】

【もう。やめろよ。学校を。】








頭の中で繰り返し、繰り返し
あの時の言葉がよぎる。





俺があんな事さえ…

言わなかったから…

高宮さんは頑張ってあそこに居たのだろうか…



時間も過ぎ去って…

高宮さんに平穏な時が戻って…

笑顔の高宮さんに戻っていたのだろうか…



俺は…

取り返しのつかない事を言ったのだ…




自分の少しの罪悪感を薄れさせる為に

高宮さんが学校から居なくなれば、

気にすることもなく楽になるから…









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