16の月-過去に戻れたら‥【完結】


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「そうか…高宮さん連れて来ちゃったのか‥」


「ああ‥放おっておけないだろ…」


「で‥どうするんだ、お前。」


「解らない…」


「ハァ‥俺、知らないからな‥」
中野が大袈裟にため息を着きながら言った。



「‥で、里美ちゃんはどうするんだ?」

中野が痛いところを突いてくる。


「‥‥もう、答えは解ってる‥」


「そうか…」
中野が山盛りの灰皿からグニャリと曲がったタバコを取り出し
火を着けた。


「くせぇ…」


「俺の部屋なんだから我慢しろ。」
中野が偉そうに煙を吐き出す。


「ちょっと、出かけて来るわ。飯買いに行かなきゃいけないし」

そう言って俺は席を立った。


「おう。」と返ってきた返事を聞きながら部屋を後にした。

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