16の月-過去に戻れたら‥【完結】
≦コンコン…≧
自分の部屋にノックするのもなんだか変な気分だ。
ゆっくりと扉が開いた。
「入ってもいいかな?」と言うと
高宮さんはコクリと頷いた。
部屋に入った時には、きっちりと整頓された俺の部屋があって
思わず驚く…
「あ、あの‥これ高宮さんが片付けたの?
あ‥洗濯までしてくれたんだ‥大変だったでしょ」
と言うと首を横に振った。
「でも‥ありがとう。すげー嬉しいよ」
と言うと、高宮さんは、初めて
笑った。
俺は少し、嬉しくなった。
「腹減っただろ、食おう。」
そう言って、俺は高宮さんにも弁当を渡した。
「ありがとう。」と高宮さんから聞こえた。