16の月-過去に戻れたら‥【完結】
そこには…
里美と光本さんが座って居た…
「な…なんで居るんだ?」
光本さんがフンと笑う。
「た‥石野さんは何処に?」
「高宮さんでいいわよ。」
と光本さんが言う。
「ああ、あの犯罪者の娘?追い出した。」
と今度は里美が言った。
「調べたらすぐ解ったわ。あんな子と一緒に居たなんて。
アタシも殺されてたかもしれないわね。危なかったわ~。
あの子さー、高宮由香里だよね?って聞いただけで、顔が真っ青に
なっちゃってさ。苗字まで変えてただなんて、超ウケル。」
光本さんがそう言って手を叩いて笑った‥
里美もケタケタと笑っていた…
「そそ、オマケにわざとあんな暗い顔して、悲劇のヒロインぶって
修吾の気を引いちゃってさ。悲劇のヒロインは殺された方だっつーの。
修吾、あんな子、相手にしないほうがいいよ?何血迷ったの?」