16の月-過去に戻れたら‥【完結】
電車に乗り、初めて見る駅で降りた。
緊張で胸がドキドキとする…
大きく息を吐いて、今度はバスに乗った。
もっと田舎にあるのかと思いきや、
そこそこ開けた場所にあり、大きな公園やデパートが立ち並ぶ。
家族連れやサラリーマンとすれ違う。
見回して歩いていると、すぐに大きな建物が見えた。
広大な敷地。
大きな塀。頑丈な門。
こんな所に…高宮さんの親父さんがいるのか‥
生唾を飲み込んだ。
受付で用紙に記入し、しばらく待っていると
親父さんに会う許可が降りた。