16の月-過去に戻れたら‥【完結】
休み時間
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何故か、話題は高宮の親父と吉村の親父の話題ではなく
僕と高宮さんの話題へと変わっていた。
安倍というやつが、木下と加わってニヤニヤしながら僕の所へ来る。
「なあ、水池、どーなのよ?高宮といいところまでいったんだろ?
ヤッちゃったのか?うん?」
僕は無視する‥
「あー!こいつヤッちゃったんだよ。やべぇってまじで!!犯罪者の娘と
ヤッちゃったなんて。あーあ!どーすんだよ水池ぇ~」
ヘラヘラと笑う二人を無視し、僕は教室を出た。
何故、僕がこんな目に合わなきゃいけないのか。
ギリギリと奥歯を噛み締めた。