16の月-過去に戻れたら‥【完結】
過去の人




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あれから何年経ったのだろうか。


俺は大学を卒業し、そこそこ名の通った会社へと就職する事が出来た。



もうあの下宿先から引越しもしたし、
高宮さんから手紙が届くこともないだろう‥





時が解決してくれるとは良く言ったものだ。

確かに、時が解決してくれた。





あの後、自暴自棄になりながらも、他の事にのめり込む事で

少しずつ少しずつ高宮さんの事を忘れる事が出来た。




あの16歳の時と同じように…






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