16の月-過去に戻れたら‥【完結】
そこには知らない女性が立っていた…
「梨花、ほらパパが困ってるからあっちで見てましょ」
俺はその女性と竹下さんを交互に見つめる‥
どういうことだ…?
何がどうなっている…?
俺は思わず、
竹下さんの襟首を掴み「どういうことだ?!」
と問いただした。
竹下さんは、キョトンとした顔で俺を見ていた。
「どういうことなんだ‥一体‥何がどうなってる‥」
ブツブツ言う俺に、キャプテンが詰め寄ってきた。
「おい、水池どうした?暑さで頭やられたのか?」
「あ、あの人は竹下さんの奥さんですか?!」
竹下さんは「そうだけど‥」と言った。
「じゃ、じゃあこの前いた女性は?」
と言うと再びキョトンとする竹下さん‥。
「高宮さんだよ!この前いたじゃないかっ!」
竹下さんは思い出したようで
「あ~っ」と言って「あれは、ベビーシッターだよ」と
笑った‥。