16の月-過去に戻れたら‥【完結】
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「よく、ここが解りましたね」
「竹下さんに聞いたんだ。」
「そうなんですか‥」
俺達は夕暮れの街を歩く…
「なぁ・・あの時、なんで結婚していないって言わなかったんだ?」
高宮さんはキョトンとした。
「まさか‥結婚してると思ったんですか?」
「そ、そりゃそうだろ‥あんな光景見れば誰だって‥」
高宮さんはクスクスと笑った。
「竹下さんの奥さんの顔知らなかったんですか?」
「知るわけないよ、知ってたとしても顔をいちいち覚えているわけでもないし‥」
「じゃあ、私のせいじゃありませんね。水池君の早とちりです。」