16の月-過去に戻れたら‥【完結】

高宮さんは廊下側に席があり、廊下からでもよく見えるのだ。
丁度、僕が高宮さんの横を通りすぎようとした時…


高宮さんは顔を上げ、こっちを振り向いた。



目が合った‥




僕の足が一瞬止まる‥





高宮さんは…




【助けて…】




と僕に訴えかけて来ていた。






僕は‥
反射的に目を反らしたんだ‥。



高宮さんの目には沢山の涙が溢れかえっていた‥




僕はその場を走り抜けた。




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