16の月-過去に戻れたら‥【完結】


佐藤さんに夢中な中野の襟首をひっ捕まえ、トイレへと連れて行く。

中野はふてぶてしく俺に「せっかくいいところだったのにぃー」
と文句を言ってくる。


とりあえず【大】の方へ扉を開けて中野を詰め込み俺も一緒に入った。



「ちょ、ちょ何??なんでお前と一緒に入るわけー?」
中野が鍵をガチャガチャと開けようとする手を押さえつけ、本題へと入る。



「なあ…あの右奥の端の女の子‥見覚えないか?」

中野が酔った顔でキョトンと俺の顔を見つめる。


「あーっ!わかったぁ!お前、里美ちゃんいるのに惚れたとかぁ??」


「ちげーよ。馬鹿」と頭を小突いて


「どこかで見たことないか??」と再び問い詰める。




中野はうーん。。と言いながら

「知らない!」

と言った。
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