16の月-過去に戻れたら‥【完結】
中野は今言った言葉もすっかり忘れたようで、フラフラしながら
席に戻って行った。
酔いながらも佐藤さんの横にちゃっかりと座った。
俺も高鳴る鼓動を抑え、席に戻る…
チラリと横目で見る…
俺が席に戻っても、高宮さんが顔を上げて俺を見ることはなかった。
ひたすら前を見つめ、ピクリとも動かない。
出来るだけ、高宮さんの方を見ないようにとは思ったけれど…
やっぱり気になった。