16の月-過去に戻れたら‥【完結】
高宮さんの存在
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今日は土曜で小学生の家庭教師のアルバイトの日だ。
いくら馬鹿な俺にだって小学生の講師くらい出来る。
中野も一応同じバイトをしていた。
隣の部屋の中野を起こしに行く。
昨夜は帰ったのだろうか…
まあ、どうでもいいけど‥。
壊れそうなドアを叩く。
返事はない。
ドアノブを回すと、玄関に中野が寝ていた‥
「…なに~美優ちゃん‥」
まだ酔いが覚めていないのか、それとも寝ぼけているのか解らない
中野のオデコをピンと弾いた。
「イデデデ…」
中野がおでこを擦りながら目を覚ました。
「お、おう、修吾。美優ちゃんは?」
辺りをキョロキョロと見渡す中野をそのまま引っ張り出し、
バイト先へと向かった。
「修吾、俺、やべーわ。てか、俺ちゃんと話せてる?」
2日酔いでグダグダの中野。
「どっちみち、お前普段でも何話してるかよく解らないから同じだろ」
「えー酷くない?ねえ、酷くない??」
思いっきり、酒臭い中野はまだ気分もいいみたいだ。
無理無理引っ張る形で、家庭教師先の家へ着いた。
玄関先で時計を見る。