16の月-過去に戻れたら‥【完結】
結局、俺は何も言えないまま、そこへ立ちすくんでいた…
もう…あの頃の高宮さんではなかった‥
澄み切った笑顔が頭の中で霞んでぼやけてしまって思い出せない…
完全に心を塞いでしまったのか‥
いや…そうさせたのは…
俺なのかもしれない…
この4年間…彼女は罪の意識だけを背負い生きてきたのだろうか…
結局、俺はあの頃と何も変わっていない、ただの傍観者なんだ…。
「クソッ!!」と小石を蹴飛ばした‥