16の月-過去に戻れたら‥【完結】
とりあえず、隣の部屋の中野を呼びに行こうと部屋を出た。
靴を履き部屋を出た瞬間にぱったりと中野と出会う。
「よぉ!」
中野が手を上げた。
「珍しく起きてたんだな、起こす手間が省けてよかったよ。」
靴紐を結びながら俺は言う。
「失礼な。俺、7時には起きてたし!!」
「嘘つけ…。」
と呟いて、
大学へと向った。
「なあ、昨日、高宮さん居たよな」
中野が言う。
「うん‥驚いたよ。また居るなんて。なんでお前、先に帰ったの?
佐藤さんもいたのに」
「あ~…」と中野は声を上げた。
「いやさ‥腹が急に痛くなってさ‥いやー昨日食ったペペロンチーノが
当たったのかなぁ‥あ、それともカルボナーラかな‥
あ、あとハーゲンダッツも食った‥あれかなぁ…」
…こいつやっぱりビビって帰ったんだな‥と思った‥。