16の月-過去に戻れたら‥【完結】
「で、お前、あのままあそこに居たわけ?」


「うん。」と返事を返す。


「‥すげーな‥こいつどういう神経してんだ…」
ブツブツと中野のつぶやきが聞こえる‥


「で、その高宮さんはさ…俺達の事気付いてるのか‥?」
中野が心配そうな顔で俺を見る。


「‥ああ、気付いてる。」


「うっお…まじかよ…」
中野が髪をクチャクチャと引っ掻き回す。


「…まあ‥あれだよな‥俺達‥直接、
高宮さんに何かしたわけでもないし大丈夫だよな??」
と中野がすがりつく…


「傍観者だって同じ事さ…」
と俺は一言返した。



まるで自分に言い聞かせているように‥


中野は、ショックを受けているようで立ち止まっていた…





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