16の月-過去に戻れたら‥【完結】
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講義を受けながらも…
頭の中は高宮さんの事を考えていた‥
俺はこの4年間、何不自由なく生活をしてきた‥
高宮さんが立ち去った後、平和な高校生活。
サッカー部でも予選まで行って、
そこそこ女の子にもモテるようになった。
中野とバレンタインのチョコの数を競ったり
自分達の事をサッカー馬鹿と自称し、
親に金を積ませて勉強もせず
この大学へ入った。
彼女が出来て、親の仕送りで生活しながら適当なバイトをして‥
飲んで食って…遊んで…
俺は無性に自分の事が情けなく感じた…
高宮さんは…
あれから少しでも幸せな生活を送ったのだろうか…
ポケットに入っているメモを握りしめた…
俺は、講義が終わると同時に大学を飛び出した。
やっぱり…
聞きたい…
少しでも幸せな生活してたんだよな?と…
そうであって欲しいと…