16の月-過去に戻れたら‥【完結】
「どぉしたのー?修吾?」
そう言って、里美は俺の隣に座った。
「…いや…なんでもない…」
里美の手が伸びてきて、俺のTシャツの中に手を入れ弄る。
俺の首筋にキスをしてきたから‥
たまらず、里美にキスを返し…そのまま押し倒した。
「ちょ、ちょっとぉ~修吾、こんなところで‥
ワンピースにシワが出来ちゃうからあっち行こ?」
とベットを指差した。
俺は、コクリと頷き、
里美の手を引いてベットになだれ込んだ。
そして、その日は何度もキスをして何回も抱いた。
もう…
俺の記憶から高宮さんを消し去るかのように。
もう…
思い出す事もなくなるように。
今までのように、里美の事だけを思って生きて行きたかった‥。