私と君と、白球と
桜が舞うグラウンド
一面ピンクのグラウンドが見えた。
満開の桜は風に揺れひらひらと舞っている。
肩についた花びらをとって、私は校門に足を踏み入れた。
今日から高校生。
校門に立ててある『入学おめでとう』と書かれた看板を見て、思わず深呼吸。
周りを見渡すと、同じ制服を身にまとった同級生。
やばい、やばい、知らない人ばっかりだ。
張り裂けんばかりの緊張に、無意識に手と足がいっしょに出ていた。
その時、そんな不安マックスの私にとって救世主のような声が耳に届いた。
「莉子ー!」
後ろから聞き馴染みにある声が聞こえ、ぱっと振り向く。
「うわー!茜ちゃんだ!」
ぱああ、っと顔が明るくなったのが自分でも分かった。
幼馴染に会えた喜びは、知らない人ばっかりで緊張していた私には安心感も与えた。
茜ちゃんは長い髪の毛を揺らしながら、私のもとへ駆け寄った。
同じ制服を身にまとっているのに、顔が大人っぽいせいか雰囲気が全然違う。
顔もあるけど、さらさらなロングヘアーもあって、より大人っぽく見えるんだろうな。
私も髪の毛伸ばそうかな。
無意識に自分の短めの髪をといた。
「莉子なんかスカート長くない?」
「だ、だって初日じゃん。目立ったら嫌だもん」
「ばーか、そんな長くしてるほうが目立つって!」
そう言って茜ちゃんはけらけらと笑った。
女子からみても可愛い笑顔。こんなの男子からみても可愛いんだろうな。
とりあえずスカートは一回だけ曲げとこう。
満開の桜は風に揺れひらひらと舞っている。
肩についた花びらをとって、私は校門に足を踏み入れた。
今日から高校生。
校門に立ててある『入学おめでとう』と書かれた看板を見て、思わず深呼吸。
周りを見渡すと、同じ制服を身にまとった同級生。
やばい、やばい、知らない人ばっかりだ。
張り裂けんばかりの緊張に、無意識に手と足がいっしょに出ていた。
その時、そんな不安マックスの私にとって救世主のような声が耳に届いた。
「莉子ー!」
後ろから聞き馴染みにある声が聞こえ、ぱっと振り向く。
「うわー!茜ちゃんだ!」
ぱああ、っと顔が明るくなったのが自分でも分かった。
幼馴染に会えた喜びは、知らない人ばっかりで緊張していた私には安心感も与えた。
茜ちゃんは長い髪の毛を揺らしながら、私のもとへ駆け寄った。
同じ制服を身にまとっているのに、顔が大人っぽいせいか雰囲気が全然違う。
顔もあるけど、さらさらなロングヘアーもあって、より大人っぽく見えるんだろうな。
私も髪の毛伸ばそうかな。
無意識に自分の短めの髪をといた。
「莉子なんかスカート長くない?」
「だ、だって初日じゃん。目立ったら嫌だもん」
「ばーか、そんな長くしてるほうが目立つって!」
そう言って茜ちゃんはけらけらと笑った。
女子からみても可愛い笑顔。こんなの男子からみても可愛いんだろうな。
とりあえずスカートは一回だけ曲げとこう。