マー君(原作)
そう呟き、もう一度唇を交わす。

女達は知らない。俺の秘密を。

無知であることを喜び、俺を求める。

そんな女達に真実を伝える必要などない。

こんな馬鹿な女達にはただ「好きだ」と呟いておけばいい。

そう「好きだ」と呟いておけばいいのだ。

裕二は心の中でいつもそう思っていた。
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